Nゲージなどの鉄道模型を販売しているメーカーブランドKATOとは

KATOとは鉄道模型メーカーである株式会社関水金属が立ち上げた鉄道模型のブランドです。NゲージやHOゲージ、16番ゲージなどの鉄道模型の車両、線路、ストラクチャー（建物）、模型の車両を制御する機器などを製作しています。日本国内向け製品だけでなく外国向け製品も製造していて、輸出比率は事業の3割を占めています。

特に車両の製造には重点が置かれています。車両は基本的に自社で設計し、精密な金型を加工する技術を生かして内製しています。細部へのこだわりも深いことで知られています。有名なものとしては鉄道模型において広く採用されているアーノルドカプラーよりも実車に近い形状をしていて、車両同士の連結間隔もリアルになるKATOカプラーの採用があげられます。また、実車において振り子や車体傾斜装置が採用されている車両の中には、模型においても車体傾斜装置を備えているものがあります。走行安定性を増すためのフライホイールも標準装備に近いものとなっています。他にも、トレインマークを変更することができたり、機関車のヘッドマークがマグネットで車体についているため容易に取り換えたりできるなど、鉄道ファンにとってはかゆいところに手が届く仕様になっていると言えます。

制御機器にもこだわりが見られます。実際の鉄道車両の運転台を模擬した外観をしているコントローラーを発売している他、汽笛、警笛、連結音、きしみ音など、様々な音を操作に合わせて鳴らすことのできる製品もあります。

また、KATOの製品を主に取り扱う「ホビーセンターカトー」という、ショールームを兼ねた店舗を運営しています。店内には鉄道模型のレイアウトが設置されていて、製品の展示と販売が行われています。東京店と京都駅前店の2店があります。